Copy / Film / Web
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CLIENT
LAUNCH
WORK -
株式会社 ぎをん齋藤・齋藤織物 株式会社
MAY, 2024
CREATIVE DIRECTION / TAGLINE / PHOTO DIRECTION / FILM EDITING / WEB DESIGN / DEVELOPMENT
真のブランド価値を再定義したデジタルプラットフォームの設計。

APPROACH & STRATEGY(弊社のアプローチと構築戦略)
現場の息遣いから「本物の価値」を可視化するリサーチ&ドキュメンタリー
単なる情報の整理にとどまらず、両社のバックグラウンドと歴史を徹底的に取材。京都西賀茂の織物工房をはじめ、普段は一般に公開されない図案・友禅・染色・刺繍職人の工房へ密着取材を実施しました。数百年前の技法を今に伝える職人の真剣な眼差し、手仕事の凄み、糸一本・染め一筆に宿る息を呑むような技術。それらをリアルな質感のスナップ写真として切り取ることで、伝統の先にある「美しさが生まれる原点」をドキュメンタリーとして可視化しました。
「織物」の構造をデジタルUIへ昇華させたクリエイティブ表現
デザインは「シンプル」「ミニマル」「スマホファースト」を軸とした普遍的な美しさを追求しながらも、伝統と革新が同居するインタラクティブな表現を取り入れました。Webの標準的な縦スクロールに対し、縦糸と横糸が織りなす「織物」の構造を表現するため、上下・左右にシームレスに展開する独自UIを設計。ファーストビューには反物や糸が風に靡く繊細なアニメーションを採用し、訪問者を瞬時に「ぎをん齋藤」の世界観へ引き込む仕掛けを施しました。

海外展開と事業成長を見据えたブランドプラットフォーム化
「ぎをん齋藤」のブランド価値を正しく再定義し、国内の潜在顧客のみならずグローバル市場の関心をも確実に引き込む「起点」として構築。職人技のドキュメンテーションとモダンなデジタル表現を融合させることで、次世代や異文化の読み手にも響くブランドプラットフォームへと進化させました。
EXTENSION(事業の発展とEC展開)
ブランドサイト構築後、遠方で京都店舗へのご来店が難しいお客様へもプロダクトをお届けできるよう、Shopifyを活用したECサイトの企画・制作を追加で担当。ブランドの世界観を厳格に継承しつつ、直感的なユーザビリティを実現。さらに、着物文化特有の悩みに応えるため、「お手持ちの着物と帯の色柄合わせを試せるカラーコーディネート・シミュレーター(カラーピッカー機能)」を独自開発して実装しました。デジタル上でも店舗同様の「選ぶ高揚感と安心感」を提供する、実践的なデジタルマーケティングの場を構築しています。

ハレの日や、特別な日、大切な人と過ごす日などの装いになりがちな近年ですが、少し前までの日本では日常着として愛用されてきた着物。だからかもしれませんが、たまの日に袖を通すだけで自然と姿勢が上がり、身の引き締まる心持ちになります。そんな日本文化を象徴する着物という存在を、今一度多くの日本の方々に知ってもらいたい。そしてより沢山の世界の方々にも触れて感じてもらいたい。そんな純粋な思いに浸ったプロジェクトとなりました。これらのWebサイトが、着物世界への初めの一歩になるととても嬉しく思います。
Credit
Interview/Tagline/Copy : Makiko Ueno
Creative Direction : Toshinori Cawai
Design/Development : MONARCH
天保十四年(1843年)の創業以来、京都・祇園の地で百八十年の歴史を刻む呉服商「ぎをん齋藤」。八代目当主・齊藤康二氏への代替えという歴史的節目において、Webサイトのフルリニューアルおよびデジタル戦略をご依頼いただきました。
京都の老舗呉服店の中でも、創業当時の長屋の佇まいを守り、顧客や職人との深い信頼関係を重んじてきた「ぎをん齋藤」。そして、染織コレクターでもあった七代目当主が古裂(こぎれ)の研究と美の継承のために設立した、自社生産を担う「齋藤織物」。
当初は別々のサイト制作としてご相談いただきましたが、私たちは両社の「販売と自社生産」という密接な対関係と、自社生産だからこそ実現できる絶対的なクオリティに着目。二社を統合的に捉え直し、互いの価値を高め合う「対(ペア)構造」のデジタルプラットフォームとして再設計することをご提案しました。